
共存共生は、弱肉強食の厳しい現実があります。
地球上の生物が互いに仲良く暮らす事は理想ですね。
整備を進めている放置林・放置農地に、猪を捕獲する為の罠を
猟師さんが仕掛けました。
明らかに罠であるとわかるオリでは、大好物のさつまいもでおびき寄せますが、
今回仕掛けてくれたのは、ワイヤーで足を引っかけるタイプの罠で
一見罠があることは一般の人にはわかりません。
ある一定の範囲内での野生動物との共存は、充分承知で生活しているつもりでも
やはり意思の疎通が無い相手は、お互いに命がけの駆け引きなのだと痛感しました。
現場からのご報告です。
知恵を働かせる猪は、もしかしたら人間の知恵を上回っているのかもしれません。
猪との駆け引き(?)
ワイヤーで足を引っかけるタイプの罠は、まさしく頭脳戦です。
猟師さんは、猪がどこを通り抜けていくか?
何に夢中になるのか?
想像力を駆使して猪の足の運びから、罠に引っかかるように仕掛けます。
罠を仕掛けてしばらく様子を見ていて、「もしかしたら、罠であることを向こうは知っているのかも?!」🐗
は、予想していました。
まさか、狩猟表示を読む(?)訳はありません。
狩猟表示を山の中で見かけたら、周辺に立ち入ることは控えてください。
猪は、
ボサボサと雑草の生い茂った場所が好きらしい。
根菜類が好きらしい。
けもの道が出来ているのだから行動範囲が多少わかる。
と、
向こうの行動が私でもわかるようになりました。
夜行性で用心深いはずですが、日中整備作業に行くと
かなり伸び伸びと楽しんでいた跡がうかがえます。
しばらくすると、ボサボサの茂みではなく草刈り後の広々とした運動場を伸び伸びと走り回り、
そこら中に糞をした跡を片付ける羽目になりました。
真っ黒なゴロゴロしたモノをシャベルで集めて・・・さぁ~どうしたものか? と考え
罠の傍に並べてみました。
「アナタのモノですよ!」と言わんばかりに。
その後1週間ほど都合で現地に行けませんでした。
行って見てビックリ!(゚д゚)!
罠の周りが重機で掘り返したようになっているではありませんか!
仕掛けていた木の周りは掘り返したようになっており、ワイヤーがちぎれているではありませんか。
すぐに猟師さんに報告。・・・しか出来ません。
向こうもかなりの痛手を負って必死で、もがき、逃げ去ったのでしょう。
猟師さん曰く「猪汁、おしかったなぁ~」とのこと。
🍄山のキノコの独り言
地球上の生き物は、みんなそれぞれ文字通り必死で生きています。
無気力とは、現代社会に疲れた時に人間が使う言葉であって
本能で命を燃やしている野生動物界にはない言葉なのだと思います。
猟師さんの仕事は、命を頂く尊い仕事。
猪との知恵比べの仕掛けをして、仕留め余すことなく解体までします。
脂身はお湯の中で溶かして、色々な香りの葉物を入れてクリームに。
お肉は当然食べます。
骨付きは出汁を取りタレに使うそうです。
共存共生の舞台裏は、動物との完全に駆け引きの真剣勝負があります。
体力的なパワーでは、完全に猪にはかないません。
野生動物との共存は、意思の疎通が無い相手なので
お互いに命がけの駆け引きなのだと痛感しました。
猟師さんも「これじゃ、しばらく出てこない。」と言っていましたが、
猪の方も「あそこで、えらい目に会ったよ。」と仲間に情報交換をしていると思います。
捕まったら食べられちゃうので、学習能力を発達させる知恵もあるのだと思います。
地球上の生き物が仲良く共存・共生・共栄できるのは夢の理想かもしれません。
その点、意思は全くなく悪気もないけど善意もない菌類は有難い存在です。
台風や病気で生きることが出来なくなった大木を分解してくれるのは、菌類ですね。
森のお掃除屋さんに感謝です。
地球上の生物については、
をご覧くださいね。
猟師さんの数、野生動物の保護、自然循環・・・お互いに関係しあっている事ですね。
生物誕生から現在まで、地球上の生き物たちは微妙なバランスで共存してきているのですね