
【たけのこの里】も発生が一段落し、
いよいよ やぶ蚊だらけの夏山へと移行していきます。
という事で、竹藪を整備してタケノコの収穫までを
年明けの1月の真冬からの作業が終わりを迎えます。
実は【きのこの山】は、一年を通して山の中で分解作業をしてくれています。
真冬でも春先でも彼らは一生懸命に働いています。
元々あったであろうスダジイの大木に カンゾウタケを確認したのは去年4月。
今年も同じ場所、同じ季節に確認できました。
山作業の合間を楽しませてもらいました。
たけのこの里
孟宗竹の竹藪は、一般的に標高の低い人里に多く見られます。
私達、山のキノコ(キノ小僧&キノ子バァバ)が御世話になっている竹林は、
元々の山であった場所に孟宗竹が広がってきた。と聞いています。
竹の根が物凄い勢いで侵略してきた・・・ような感じです。
竹は石油製品がない頃は、生活用具に重宝したそうです。
という事は、
適度に有効利用することで間引が出来、おまけにタケノコで食でも楽しませてもらっていたのですね。
カンゾウタケ
カンゾウタケは、【肝臓茸】と書きます。
一応食用になりますが、私達はあまり食べません。
フランスでは「ラング・ド・プフ」(牛の舌)と呼んで
生のまま薄くスライスしてサラダの材料にする。・・・・そうです。
(山渓カラー図鑑 日本のきのこ)より
昨年の記事もご参照ください。
山の中に竹が侵入する以前から鎮座していたであろう
スダジイの大木にあったカンゾウタケは、今年も全く同じ所から発生していました。
我々としては食の対象ではありませんが、傘の断面と裏側を観察してみました。
「切り口からは、まるで血のような赤い汁がにじみ出て・・・」 って、
書いてあるけど、そうでもなく
赤いスジがくっきりと見えます。
傘の裏は表とはまるっきり違って、クリーム色っぽいような柔らかな印象です。
一般的なキノコの裏にあるヒダはなく、マイタケのような感じです。
マイタケの裏側を見たことがない人は、是非スーパーで買ったマイタケの裏を見てください。
小さな穴から胞子を飛ばすタイプの種類です。
山のキノコの独り言
私達は自然の循環の中の一コマを楽しませて頂いています。
【たけのこの里】【きのこの山】では、収穫して四季を感じ美味しく食欲を満たしてもらいます。
どちらも少し関わらせてもらうことで、人としての喜びも味わうことが出来ますね。
自然界はそのまま、人が関わらなければ関わらないで循環はスムーズに進みます。
竹は勢いよく勢力を伸ばし、間引きをせず密になってもいずれ順番に枯れて
菌類の力を手助けにして土へと還ります。
少しだけ関わらせてもらうことで、私達人間は大きな得(徳)を得ている事に
気付いている人はかなり少数派らしいです。
気か付くと、本当に有難いことだと思い 幸せな気持ちになれますね。
【たけのこ】も【きのこ】も四季や自然の大循環を感じやさせてくれて、
本当に有難い存在です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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