
ちたけうどん料理を御存知ですか?
栃木県では特に愛される理由があるのです。
それぞれの郷土料理ってその土地をしっかり現していますよね(*´∀`*)
食材、気候風土、土地柄などがなんとなくわかるような気がしませんか?
山のキノコ(ジジババペア)としては、まずチチタケの魅力についてお知らせしたいと思います。
「チチタケ」って個性派キノコで、魅力たっぷりなんですよ~(#^.^#)
チチタケの魅力&うどん料理
正式名は、チチタケですが「チタケ」と呼ばれています。
何といっても正統派のキノコの形で小型のキノコですので、とにかく可愛い(≧▽≦)
夏の暑い盛りに雑木林に突如として目に入る濃~い色は、黄褐色とも赤褐色とも表現されますが
実物を見ればアナタも心奪われてしまうような何とも言えない色をしています。
濃いビロードのようで、いい色でですよ~(#^.^#)
もう~メロメロ
傷から白い液が出るので乳茸と言われ、
これがダシの決め手のようです。
チタケと茄子とインゲンを炒め煮にして、
甘辛く味付けをしたものをつけ汁にしてうどんを頂くのですが、
栃木県では、夏になると「チタケうどん有ります」の張り紙が店先に出ています。
国際観光都市の日光でも見かけますので、
今度気を付けてみてくださいね。
栃木県人は、特に大好きで直売所でも、露店でも、
お蕎麦屋さんでも、スーパーでもチタケを見かけます。
チチタケのうどん料理が存在する理由
チタケの発生は、お盆休みの頃であること。
その時期の野菜が茄子とインゲンであること。
から
夏の家族が集まる時期に、さっぱりと喉ごしの良いうどんが好まれたのだと思います。
手間暇かけて食材を大切にいただく知恵は、
山間の地域ならでは、
栃木県では他にも「とちもち」や「しもつかれ」などの郷土料理もかなり大変そう( ;∀;)
山のキノコは手間のかかる作業が欠かせません。
採ってきたチタケは汚れを取って塩水につけて、虫だしをします。
白い液がダシの元なので、塩水につけるのを
嫌がる方もおられるようですが
虫だしはやっておいた方がいいですよ🍄
チチタケのうどん料理が愛される理由
上級者(?)は、キノコについている虫もたんぱく質だから食べても大丈夫らしい。
というのは、
虫出しが完璧に出来なかった時の言いわけですが( ^ω^)・・・
山のキノコに虫はつきものですので、あまり気にしてもキリがありません。
茄子とインゲンを用意して、油炒めにします。
味付けは、醬油、酒、砂糖、さし水をして炒め煮にしてください。
栃木県人のキノ小僧はノックアウトです。(゚∀゚)━!
お好みで茄子はたっぷりの油でいためたり、
さし水を多めにして素麺のつけ汁にしたり。
そのままおかずとして食べても、
パスタや炊き込みご飯にしても美味しいです。
山のキノコはチタケに限らず個性豊かに味を主張します。
一度味を知ってしまったら何度でも食べたい味なので、キノコ狩りは止められませんね。
🍄 🍄 🍄 まとめ
ちたけうどん料理が栃木県で愛される理由は、
夏のお盆の頃に発生することと
手間暇かけて料理をして帰省する家族をもてなす心ですね。きっと!
なにしろチタケは可愛いくて美味しい! ( ^ω^ )
魅力たっぷりで夏の雑木林に発生し、お盆で集まる家族を満足させてくれる味です。
「完全自給自足チタケメニューは、いんげんの復活に託された」お話もどうぞ
https://tibasodekinoko.com/archives/468
「きのこの種類を写真で紹介!極秘報告書キノコ狩りの記録」も読んでみてくださいね。
https://tibasodekinoko.com/archives/1474
栃木県民ですが、子供のころから秋のキノコ採りといえばチチタケが一番の目当てでしたね。
でも、私はキノコ自体あまり好きではないのでチチタケを初めて食べたのは大人になってから。ボソボソしてありがたがって食べるほどのものではないというのがその時の感想でした。
なぜ栃木県民にチチタケが人気か?私の推測ですが最大の理由は味ではなく、単に周囲にもてはやす人が多く子供の頃からチチタケが貴重な存在だとすりこまれているからだと思います。これは日本人が松茸を珍重する理由にも一部通じることかも知れません。
加えて栃木県民の多くが日常からしょっぱくて濃い味に舌が慣らされたバカジタの持ち主というのも大きいでしょう。伝統的に栃木の味付けは貧しい農・山村の家庭料理が下地だと思いますが、元々繊細な味覚には縁遠い中で海なし県ゆえにサメまで食卓に上ってきた土地柄。昔は鰹や昆布等手に入らない家庭も多かったでしょうし、濃い出汁のとれるチチタケに魅力を感じたのではないでしょうか?
のぶゆきさん、コメントを頂きましてありがとうございます。
栃木県人の主人と結婚してチチタケに出会えて本当に良かったと思っていますよ
夏の山の中でチチタケの濃くて深いオレンジ色を見つけた時は、本当に嬉しいです。
千葉県人がハツタケを重宝がるのに似ているかもしれませんね。
栃の実を灰汁だししてまで食べるのも先人の知恵だと思います。
地球上のそれぞれの場所に生まれ落ちた私達は、その場に馴染んで
自然と共存・共生・共栄していけるかどうかは
人間側に多少責任があるように思っています。
お互いそれぞれの与えられた場で、楽しく生活していけますよう祈っています。
今後共宜しくお願いします。