
ドクツルタケの事故で一家全滅という事実が
昔、中国であったとか・・・
日本の山でも普通によく見かけるキノコであるドクツルタケは、
絶対に覚えて欲しい毒キノコです。
食中毒事故で一家全滅を防ぐには、見分ける方法はまず敵を知ること。
そこには、落とし穴もありますからよ~く注意してください!
ドクツルタケを見分ける方法
ドクツルタケの特徴を知ってくださいね。
大型で全身真っ白、柄の部分がボソボソとささくれていて
傘の下にマフラーのようなヒラヒラがありますよね。
ツバと言うのですが
傘が開くまでについていた膜なのです。
根元の部分は袋のようなツボを持っています。
真っ白い姿のドクツルタケは、「毒鶴茸」「殺しの天使」とも呼ばれています。
鶴のようなすらっとした美しさと、外見も中身もも純白でありながら最強の毒キノコです。
見分けるといっても、
このドクツルタケを筆頭にテングタケの仲間は
赤いタマゴタケと黄色いキタマゴタケ以外は全部食べられません。
いかにもキノコらしい茶色のコテングタケモドキも毒です。
じゃあ、なぜ中毒事故がおこるの?
ドクツルタケの事故の真相
第一には、敵に対しての知識が根本的になかったことかと・・・
むやみやたらと口にしないことが大事なことです。
第二には、一家全滅になる調理方法で思い当たるのは、鍋料理かスープと思われます。
鍋料理で複数の種類の天然キノコを入れると、処理が雑になり毒キノコの見わけがおろそかになるのかな?
同じ毒をみんなで分け合う結果になってしまいます。
タマゴタケは卵のように白い膜の中から発生しますが、
まだ卵の状態では、キノコの種類を特定できません。
こんな時は中を割って見ると色でわかる時もあります。
必ず確認が必要です。
第三には、ドクツルタケの毒成分は非常に強くて内臓を溶かしてしまいますので
食した直後に胃の洗浄以外に助からないそうです。
🍄 🍄 🍄 まとめ
「特長を覚える」・・・これが絶対に見分ける方法です。
普通の山で見かけるドクツルタケは、必ず覚えなくてはいけない毒キノコです。
真っ白でスラッとした姿とツバとツボを覚えてくださいね。
「美しいバラにはトゲがある」
「美しい白いキノコには猛毒がある」のです。
毎年秋になると天然キノコの中毒事故のニュースを耳にすると思います。
自分は関係ないとお思いでしょうが、落とし穴がありますので気を付けてくださいね。
直売所で売られている天然キノコでも時々中毒事故が報告されますが、
最終的には、購入して口にした人に知識が無いと防ぐことはできません。
キノコ狩りに馴れている人でも見間違ってしまうこともあるのです。
もちろん
悪意があってお店に並べる人なんていませんし
我々は美味しいキノコだけに用があるのが当然です。
もしも口にしてしまったら、
せめて何を食べたのか
どんなキノコなのか
どのくらい時間がたっているのかを報告して
病院で胃の洗浄をしてもらうと言うことを覚えていてください。
しかし
キノコさん達には何の罪もありません。
きっとキノコの毒成分にもそれなりの意味があるのだと思うのですが
我々の方が彼らを理解すればいいのです。
キノコさん達の美味しい所だけ頂戴して
楽しいキノコ狩りを満喫すればいいだけのことです。
一家全滅も大人が知識を持って自然に接していれば防げたかもしれませんし、
事故があって初めて人間に毒キノコの存在を知らせてくれたので
無駄にしてはいけない情報ですね。
「きのこの種類を写真で紹介!極秘報告書キノコ狩りの記録」も読んでみてください。
https://tibasodekinoko.com/archives/1474